ホテル選びで失敗しないために

かつてインターネットがなかった時代は、海外のホテル情報といえばガイドブックの小さな紹介か旅行会社にある資料くらいのものでした。ホテルの情報はどこよりも「現地」の案内所などに一番ありましたので、当日現地でホテル探しをするのが一番良いホテルにめぐり合える可能性が高かったのです。
しかし今やネットの普及により「現地」が目の前の画面の中に存在します。海外のホテル探しはネットが基本！と言い切っても差し支えないでしょう。

失敗しないホテル選びのためには、自分の目的、優先順位をはっきりさせることが大切です。とりあえず夜着いて、明日朝の出発まで寝るだけであれば施設面よりも立地を優先させるべきでしょうし、快適なホテルステイを楽しみたいのであればレストランやバー、スパやフィットネスといった館内施設、あるいは客室からの眺望といったものも重要なポイントになってきます。

ホテル探しから予約までできる大手のサイトをいくつかご紹介しましょう。

Hotels.com
http://jp.hotels.com/
10泊すると1泊無料になる特典があります

エクスペディア
http://www.expedia.co.jp/
航空券やツアーなどの同時予約ができます

Booking.com
http://www.booking.com/index.ja.html
キャンセル無料で現地払いができるプランが多いです

アゴダ
http://www.agoda.com/ja-jp/
格安プランを多く設定しています

※写真はイメージです

★写真をじっくりチェック！
各サイトの個々のホテルページには、非常にたくさんの写真が掲載されています。ここに載っている写真はすべて自分のホテルの魅力が最大限伝わるように撮影の段階から工夫を凝らしたものばかりです。みなさん、温泉に行ったらお風呂が写真で見たものよりもかなり小さかったという経験はありませんか？！これも、少しでもお風呂が大きく見えるように工夫して撮影しているからです。 つまり、掲載している写真をみれば、そのホテルのウリが「デラックスな客室」なのか、「ゴージャスな雰囲気」なのか、はたまた「ロケーション」なのか、一目瞭然と言えます！逆に言えば、写真が素人っぽくて枚数も少ないようであれば、やる気のないホテルと判断してまず間違いありません。

★口コミ、評価を参考にしましょう
各サイトともに実際にそのサイトを利用して宿泊した人の口コミや、数値で表された評価が掲載されています。これは利用者の生の声ですので非常に参考になる情報がたくさんちりばめられています。サービスの悪いホテルはずばり「悪い」というコメントと点数が付けられますので（ホテル側が編集したりすることは基本的にできません）、判断の指標としては非常に信頼度の高いものといえるでしょう。これもインターネットの恩恵（ホテル側からすると弊害？？）と言えますが、評判の良いホテルほどこの口コミを顧客との重要なコミュニケーションツールと捉えて積極的に運用しています。

★自社ホームページもチェックしましょう！
中規模以上のホテルはたいていが自社ホームページを開設していて予約もできることが多いです。ホームページには各ホテルのカラーが現れていますし、さらに詳しい情報も載っています。予約サイトでお気に入りのホテルを見つけたら、ホームページも必ずチェックしましょう！

 

チェックインしたら確認しておきたいこと

※写真はイメージです

実際にチェックインして部屋へ入ってみると、予約した内容と違ったり、備品や設備が壊れていたり故障していたりということは海外では日常茶飯事です。疲れて早速ベッドに横になりたいのをちょっと我慢して、最初に部屋設備のチェックをしましょう。あとになってからでは、部屋を替えてもらうこともできなくなってしまいます。

★ベッドの数に注意
これは見ればすぐに分かりますが、特に欧米ではダブルが非常に多いのでツイン、またはトリプルのつもりだったのにというケースは多くあります。すぐに交渉して部屋を替えてもらいましょう。

★ちゃんと鍵がかかるか
海外では防犯は基本中の基本です。ちゃんと鍵のかからない部屋ではそれこそ意味がありません。カードキーの場合は使い方が難しいこともありますし、シリンダーキーの場合は鍵ごとにクセがあるので必ず開閉チェックをしておきましょう。

★水回りは入念にチェックしましょう
シャワーや洗面所の周辺は部屋の中でも一番不具合の発生しやすい場所です。特にシャワーのお湯の出具合やトイレの流れ具合などは長期滞在であれば死活問題となります。先進国の三ツ星以上ならまず問題ありませんが、国によっては四ツ星でも設備が悪いところがあります。

日本ではあまり習慣がありませんが、予約なしでホテルにチェックインする時には、最初に部屋をいくつか見せてもらうことができます。「部屋を見ますか？」と相手の方から当然のように聞かれることも多いはず。その時も、部屋を決めたら同様のチェックをしてください。

 

もしものときは …

万一地震や火事の場合に備えて、非常口は最初にチェックしておくべきです。海外では日本のようにきちんとした建築基準で建てられているとは限りません。また、不審者が尋ねてくることもないとは限りません。不用意にドアを開けないのはもちろんですが、いざというときにフロントにすぐ連絡できるように電話番号は予めチェックしておきましょう。電話機の横にちゃんと番号案内があることは意外と少ないものです。